香港に初めて行った時に感じたのは「活気があり、アジアの中心、自由・・・」こんなイメージだった。
世界中から人々が集まりビジネスをする。成功者の富は雪だるまのように押しているとどんどん大きくなる。その一方では生きていくために仕事を掛け持ちをして劣悪な環境の狭い狭い集合住宅に住む人もいる。
格差社会を絵に描いたような都市。
ここ1ヶ月でコロナ感染者が急増しているとのニュースを目にした。
低所得者層はマスクを買うこともできず、一枚のマスクを家族で使いまわしている。
集合住宅の中にはトイレや台所が共同使用のところもあり、また、狭小住宅ゆえ、外出自粛になると一日中狭い部屋にいると気が滅入る、狭いので食料をストックすることもできない。食べ物を得るために毎食外に買い物に行かなければならない・・・・こんな状況なら感染が広がるのも容易に想像ができる。
デモを繰り返して、自由のために戦ってきた人たちも今は巨大な権力の前に戦うことができなくなってしまった。
海外からの人が入国できなくなって以前の活気がなくなってしまった。
香港国家安全維持法の成立により、香港の自由の弱体化が進み、アジアの中心ではなくなってしまうのではないか。
などなど。
自分が、初めて香港の地に足を踏み入れた時に感じたものが、ここ一、二年で崩れ落ちているように感じた。
大好きな都市、香港の未来がとても心配だ。
サンワカツキ 代表 若月兵衛
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