倫理法人会に入会すると『職場の教養』という小冊子もらうことができます。
入会しているときから毎日読み続けています。退会してからも友人から毎月いただいています。
今日の職場の教養は
父の手紙
『Kさんは、父親の手紙を今も大切にしています。
<在りし日の父親の面影をしのび、大事なことを忘れないようにしよう>と思い、二十通ほどのうちの何通かを、折に触れて読み返すことにしています。今年の命日には、二通の手紙を読みました。一通は、初めてもらった手紙です。
Kさんが故郷を離れ、遠くで一人暮らしを始めた時のもので、父の座右の銘の古い歌が書いてありました。「『末ついに海となるべき山水もしばし木の葉の下くぐるなり』。苦しい時はこの言葉を口ずさみなさい。自然に力が湧いてくるよ」
この歌は、「大海に注ぐ山の水も、初めは木の葉の下を流れるほどのものだ」という意味です。もう一通は、父親が晩年に送ってくれた手紙です。
その最後のほうには、「どんなに辛いことがあっても明るく生きて、元気で働きなさい。家族を大切にしなさい」と綴られていました。
手紙を読み終えて、親の祈るような心を改めて感じたKさんは、気持ちを引き締め、父の願いに添って生きようと思いました。』
こんな内容でした。
私も父からもらった手紙を大切にしています。
1通だけですが、高校3年生の時に大学受験に失敗した時にもらったものです。
33年前にもらいましたが、読み返したのは数回です。
自分の中で消化できないくらいのことが起こってしまったときに読みます。
読んでいるうちに涙が溢れてきて止まらなくなります。こんなに涙って出るんだって感心するくらい。
数ページの手紙ですが、読み終わるのに20分くらいかかります。涙で字が見えなくなったり、感情が抑えきれなくなったりで。
読み終わった時には、その時まで悩んでいたことがスッキリするんです。
人生の中で、こんな手紙に出会うことって、めったにないですね。自分の宝物ですね。
皆さんにもそんな手紙あるんでしょうね。
サンワカツキ 代表 若月兵衛
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