高校を卒業して、大学受験に失敗して、東京の予備校の寮での生活がスタートした時のことを思い出しました。
山梨県からあまり県外に出たことがなかったので戸惑うことばかり。
入寮の日、僅かばかりの私物を持ち、両親に付き添ってもらって新小岩の寮に行きました。
父が一緒に行ってくれたので多分、土曜か日曜だったと思います。
当然、予備校の寮には、知っている人もおらず、はじめての他人との共同生活でかなり不安だったと記憶しています。
両親が山梨に戻っていく姿を見送りながら、ちょっと寂しい気持ちになったと思います。
予備校の寮の自室に戻り、予め送っておいた勉強道具、衣類などを整理して、これから1年間、ここでの生活にとても後ろ向きな気持ちに押しつぶされそうになりました。
ベッド、洋服の収納、机と椅子、本棚だけのシンプルな極狭の部屋。
トイレ、風呂、洗濯器、冷蔵庫などは共同、朝と晩はみんなと同じものをいただく。今までの生活とは全く変わってしまったことに戸惑いました。
心が折れそうになった時に聴いていたのがこのCDです。
予備校の寮の部屋から窓の外を景色を見ながら、ヘッドフォン越しに流れてくる、ハマショーのfather’s sonにどれだけ力をもらったことか。
歌をうたうこと、楽器をひくことはできませんが、聴くことは大好きです。音楽には人を奮い立たせる力があると感じたのがこのときだったかも。
時々、youtubeでこの曲を聴きます。
音楽っていいなあってしみじみ感じます。
受験に失敗して、浪人していた30年以上前の事を思い出しながら、ブログを書いてみました。
サンワカツキ 代表 若月兵衛
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