大学を卒業して、父の会社に入って仕事をはじめました。
その会社にお世話になった先輩がいました。
月曜日に会社にいて、火曜日から金曜日まで出張に行くのが一般的なスケジュールでした。
先輩と顔を会わすのは月曜日だけ、月曜日は次の日から出張に出るのでけっこうバタバタして、会話を交わしたのはわずかだったと思います。
無我夢中で仕事をして、自分なりのスタイルを徐々に身につけていた頃、得意先のシャッフルがあり、先輩から引き続きをしていただきました。
それまでは、先輩たちの一人ってイメージでしたが、引き継いだ得意先の担当の方から「〇〇さんはとても優秀な営業だから、あなたも見習うように」って。それから、会社にいる月曜日には、先輩の電話の応対の仕方、周りの人たちとの振る舞いなどなど、見て真似る様になっていたことを思い出しました。
そんな先輩が先日事務所に来てくださいました。元気そうで、昔と変わらない優しい笑顔、楽しい会話をして時間はあっという間に過ぎました。
事務所には気の利いたお茶やお菓子があると思っていなかった先輩が、お茶を差し入れてくれました。こんな気遣いがとても嬉しくて。この人には一生追いつけないなって、もっともっと頑張ろうと。ちょっと背筋が伸びた感じがしました。
サンワカツキ 代表 若月兵衛
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