ダイヤモンドはなぜカットするの？

ダイヤモンドは原石のままでは輝きのないただの石ころです。
しかしカットをすることで美しい輝きを放ちます。
カットの仕方はまずダイヤの原石に極小のカットを行い中身の品質をチェックします。
そして最も品質が良い部位を厳選してどのようにカットすれば一番美しく見えるかを決めるわけです。
ところでダイヤモンドが一番固い鉱石であることは皆さんご存知ですよね？
そのダイヤモンドをカットするには何で削ればいいのでしょうか？
答えは簡単、ダイヤモンドを使います。ダイヤモンドの粉末を研磨剤に用いることで硬いダイヤモンドをカットできるわけですね。
その他にもレーザー加工という手法もあります。
局所的にダイヤモンドにレーザーを当てて加熱することでダイヤモンドは空気中の酸素と反応し、炭酸ガスになってしまいます。
レーザー加工は精密なカットには向かないためダイヤモンドの穴開けや切断に用いられることが多いです。

ダイヤモンドのカットの種類

ブリリアントカット

最も一般的なカット法で見たことがある方も多いのではないでしょうか？
光を効率よく反射させることで素晴らしい輝きを放ちます。
放射状に５８面の平面カットがされ、どの面も正八角形となっています。

ハートシェイプ

かわいらしいハートの形をしたカット方法です。
カットしてしまう面も多いですが、愛のシンボルとして結婚指輪としても好まれます。

ペアシェイプ

真上から見ると洋ナシ（ペアは洋ナシという意味）や涙のような形をしています。
涙のしずくのような見た目からティアドロップとも呼ばれます。
ネックレスに使用されることが多いカット方法です。

オーバルカット

オーバルとは楕円のことで真上から見た形が小判のような楕円型であることからオーバルカットと名づけられました。
トパーズなどの宝石に多いカット方法です。

フランダースカット

フランダースカットというのはベルギーのフランダース地方でカットされた宝石のことで通常八角形にカットされたダイヤモンドのことを指します。
通常よりダイヤを小さくカットするため日本では大変珍しいカット方法です。
ベルギー王国御用達のカット方法としても知られています。

マーキース

ラグビーボールのような縦長の楕円形でカラット数のわりに大きく見えることが特徴です。
動植物を模したジュエリーの蝶の羽や花弁に使われることが多いです。

エメラルドカット

四隅を切り落とした長方形が特徴的なカットです。
輝きを生かすというよりも伝統的なスタイルのジュエリーによく使われます。
エメラルドのカットによく使われることからこの名がつきました。

最期に

このようにダイヤモンドには様々なカットの方法が存在します。
用途や好みに合わせて最適な形にカットされたダイヤを購入することをお勧めいたします。