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日本の風景をジュエリーに 奈良県吉野の桜

昨日の和装ジュエリーに引き続き、日本の風景をジュエリーに、
バンコクの技術集団が集まるアトリエで作りました。
「鞍馬天狗」や「吉野山」など、桜を題材にした芸能演目にインスピレイションを得たシリーズ。

日本人になじみの深い桜を抽象的なフォルムで表しているので、桜にまつわる風景を自由にイメージして下さい。

デザインイメージは、春の野山を遠景に、舞い散る花びらと風の流れをアップでそれぞれ捉え、両方の視点から桜を表現しました。二重構造の空間から生まれる複雑な陰影も楽しいですね。

この「yoshino」シリーズは、とても人気がありました。
立体感あるフォルムが、「吉野山」の広々とした奥行きを表現しているかのようでした。
リングを実際に指につけてみると、ピンク、赤、紫の桜の花びらの濃淡をサファイヤでとても奥ゆかしく表されていました。

デザイン、開発、製作に携わったアトリエの責任者は、もともとはカラーストーンの売買を生業にしていたスペシャリストです。
このリングのローズクォーツは、規格外のサイズです。市場を探してもないものです。ローズクォーツの原石を自ら調達して、リングの一番合う大きさ形に研磨します。原石の時には、イメージしている色合いですが、研磨後に想像と違う色になることも多々ありました。(これは使えないです)
この品質への拘りはさすがに「匠」です。

発表当初の日本では、全く見たことのない斬新なデザインで、お客さまを魅了しました。気に入っていただいたお客さまは残念なことに手の小さな方が多く、着けこなすには少し難しかったようです。素晴らしいジュエリーでしたが、タイミングが悪く、責任者が喜ぶような結果が出なかったことが今でも残念に思えて仕方がありません。