7−8年前に発表された「和装ジュエリー」です。バンコクの技術集団が集まるアトリエで作りました。
デザインイメージ、今では若い女性の帯の結びとされる”文庫” 、元は武家女性の帯結び。巻いた帯の間に蝶結びを挟み浮かせる部分や、鱗(うろこ)の地文様もリアルに再現しました。
発表当時は、斬新なデザインでとても目を引き、ジュエリーを扱う卸、小売業の皆様からお褒めの言葉をいただきました。
いろいろなところの展示会に参加して皆様にご紹介させていただきました。
エンドユーザー様の評価は、「素晴らしい、美しい、着けてみたい」と絶賛されましたが、日本人の女性の指にはリングが大きく、なかなか似合う女性と出会うことができませんでしたが、大阪と長崎の展示会で、気に入っていただき、とても良くお似合いのお客さまからご注文をいただきました。
リングの内側もとても丁寧に仕上げています。
帯結びをモチーフにしたリングのシリーズです。平面的と評されがちな和装のイメージを覆す、まるで指先に帯を結んだかの様な立体感と、デフォルメされた文様のコンビネーションを楽しんいただきたい、これがデザイナーと作り手の熱い想いです。
ジュエリーでもそうですが、発表する時期、場所によって、世の中の支持をうけて人気を博すこともありますし、逆に斬新過ぎて、作り手側だけの自己満足で終わってしまうこともあります。こちらの和装ジュエリーは最高の技術を持つ「匠」の集団がデザインから製造まで一貫して行いました。職人ならではのこだわりがいろいろなところに出ていて、プロ受けするシリーズでした。
現在、日本に来る観光客がとても増えました。日本に興味のある外国人富裕層に紹介できていれば、ひょっとしてすごい事になっていたかもと考えてしまいました。
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